Corollaryは必然に。

このブログは「コロちゃんぬ」の提供でお送りします

2017-01-01から1年間の記事一覧

積分を使って自然数のべき乗の和を求める私

この記事は、インテジャーズ Advent Calender 2017の23日目の記事です。前回はぺけ(@tamago_on_gohan)さんの「Bowman-Bradleyの定理」でした。 BB thm.pdf 多重ゼータ値の和に関する定理の解説・最新の話題・証明を興味深く読ませていただきました! なん…

トーラス上で三目並べ ~初手は俺~

三目並べをトーラスやクラインの壺にしてやってみると…!?

トマエ関数のちょっとした応用例

前回(1カ月前)トマエ関数の性質と私のちょっとした考察を紹介しました。 corollary2525.hatenablog.comもう一度書いておくと、トマエ関数とは、実数に対して\begin{equation*}T(x)= \begin{cases} \frac{1}{q} & (x=\frac{p}{q}\in\mathbb{Q}\;,p, q\;\tex…

トマエ関数の性質と連続関数の極限による表示

個人的な好みですが、微分可能だけど導関数は不連続な関数(など)のようなお茶目な関数にグッときます。いやぁ、などといった滑らかな関数も魅力的なんですけどねぇ、他の関数からチヤホヤされていそうなのでわがままな人が多いのかなぁ…って私は何を書いて…

KdV方程式の孤立波解の具体表示

用水路の波を観察したことはありますか?小学生の私は田んぼの用水路に片手を突っ込んで水を押し、波を作って追いかけたことがあります。写真のような田んぼでおたまじゃくしをよく捕まえましたその波は等速ですーっと進んでいましたが、波と一緒に歩くには…

世界の果てまで異なる2つの実数解

ここに放物線のグラフがあります。このグラフにという真横の直線を引きます。2つの点で交わりました。この直線の高さを変えるとどうなるでしょう?軸よりも上に引いた場合は2点で交わり、ちょうど軸のときは1点だけで交わり,それよりも下側に直線を引くと交…

自然数が選ぶ自然数総選挙

日本では政治のみならず、多くの業界で「総選挙」が行われていますね。私は投票するほど興味はないんですけど、結果だけはつい知りたくなってしまいます。そこでふと思ったんですけど、「自然数が選ぶ自然数総選挙」を行ったら、どんな結果が起こりえるでし…

「逆は必ずしも真ならず」どころではなかった件

集合論の基礎しか知らない私にとってかなり不思議に思った「集合の濃度」に関するお話です。 Notationと必要な知識 (あるいは)で集合の濃度(集合の元の個数を無限集合にも意味をもたせたもの)を表します。例えば、のときはです。 (あるいは)での部分集…

「足してA、引いてB」と「運命の赤い関数」

「足してA、引いてBになる2つの数」に関するお話の前編です。今回は「運命の赤い関数」を作ります。お楽しみに!あと、今回は一度やってみたかった「対話形式」で書いてみました。 登場人物マスマスさん:数学を学ぶ男子大学生。コロリーの家に居候している…